

(はじめに)
このコーナーは、僕が劇場、自宅のビデオなどでみた、僕の好きなジャンルについて
紹介していきます。わからない人にはちょっとツラいかもしれませんが、
興味のある人、みていってください。
(第3回)映画「Avalon」(2000年、日本)
と、
映画「DEMONS WAR 〜戦場の死神〜」(1998年、ポーランド)
【あらすじ】
・映画「Avalon」:近未来のとある国、そこでは「Avalon」(アヴァロン)と呼ばれる、非合法の仮想戦闘
ゲームが若者たちの間で流行していた。そのゲームは、特殊な装置を頭にかぶると、まるで実際に
自分が武器を持って、戦場に参加しているような仮想現実が体験でき、さらに戦闘で得たポイントを換金
することも出来るため、装備や戦術に長けた者が、一攫千金と興奮を求めて競い合っていた。主人公の
女性、アッシュも「戦士」の称号をもつ強者たちの一人である。故あって一匹狼で戦い続ける彼女は、
「Avalon」のすべてのフィールドをクリアしたが、このゲームには<Special A>と呼ばれる、幻の
フィールドがあることを知る。そこをクリアすれば、法外なポイントが得られるが、クリアに失敗した者は、
ロスト(廃人)してしまい、二度と現実世界には戻ってこられない。ロストの恐怖と、プレイヤーとしての
<Special A>への興味との間で揺れ続けるアッシュだが、ついに・・・。
・映画「DEMONS WAR 〜戦場の死神〜」:時は1990年代半ば、旧ユーゴスラビアの内戦は、
ボスニア・ヘルツェゴビナ共和国にも飛び火し、3つの民族(セルビア人、クロアチア人、ムスリム人)で
構成されていたボスニアは、互いに民族同士の憎しみをあおり、凄惨な内戦を繰り広げていた。
そんな内戦のまっただ中に、国連は平和執行部隊を送り込み、なんとか内戦を収拾しようとしていたが、
内戦に介入することを許されないため、自由に武器を使用することの出来ない部隊は、各地で
戦闘に巻き込まれ、苦戦していた。平和執行部隊には、国連加盟国が兵員を出しているが、その中の
ポーランド軍部隊に所属する兵たちの間には、「他国の戦争で死ぬのはごめん」と、厭戦気分が
ひろがっていた。そんなとき、近くに展開しているノルウェー軍のヘリから、SOSが届く。ゲリラからの
攻撃だったため、内戦に巻き込まれるのをおそれる軍上層部は、救出活動を許可しなかったが、
現地指揮官は独断で救出に向かう。生存者を救出し、迎えのヘリが到着しようとした、まさにその時・・・。
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第2回の予告から、まただいぶ間が空いてしまいました・・・題名に「気まぐれ更新」と付け足したので、
今後もこんなペースになると思います。どうかご勘弁を。さて、今回は2本立ての紹介ですが、「この
2本にはある共通点があります」と前回書いておきましたが、わかった方はいらしたでしょうか(たぶんいないと
思いますが)。答えは、キャストがポーランド人で、なおかつポーランド軍全面協力というところです。
同じ時期に、たまたまポーランドがらみの映画を見る機会なんて、そうないと思うので、紹介しました。
「Avalon」は制作スタッフや配給元は日本ですが、キャストやロケはすべてポーランドという、かなり
変わった映画です。監督は押井守(おしいまもる)、「パトレイバー」や「甲殻機動隊」などの劇場板
アニメをヒットさせた監督で、ご存じの方も多いと思います。彼の作品には一時期ハマっていたので、
今でもビデオ屋で新作を見かけたり、たまたま映画館で上映していると、ついつい足が向いてしまいますが、
今回は久々の実写ということで、いつもと違った視点で鑑賞しました。だけども、描いているテーマは、
「虚構に満ちた現実世界と、現実感ある仮想世界との、境界のあいまいさ」という、押井作品に一貫
しているもので、実写なのだから、アニメとはもう少し違った作品に仕上げてほしかったです(彼は
このテーマでしか作品をつくれない、ということかもしれませんが)。
「DEMONS WAR」は、ビデオ屋でたまたま見つけた、いわゆる「B級」戦争映画です。でも、さすが
ポーランド軍全面協力、兵器はすべて本物で、現地で実戦を経験した国らしく、ロケ地の選び方や
軍装の細かいところなど、かなり凝った作りの映画でした。日本に輸入されるぐらいだから、ポーランド国内
ではヒットしたらしいのですが、日本のビデオ屋の片隅で眠っているのは残念です(インターネットで
検索しても、ほとんどヒットしなかったぐらいです)。ハリウッドの大作戦争映画に辟易している、ちょっと
こだわりのある戦争映画ファンには、楽しめる作品です。
旧共産圏のポーランドは、兵器も旧ソ連から輸入したもの(もしくはライセンス生産したもの)を未だに使って
おり、最近戦争映画への貴重な「兵器供給国」として、また西側諸国の敵役として、重宝されています。
旧ソ連の兵器は、その武骨な外見と、徹底的に機能を重視した(ときには乗員の生命も軽視するが)
ところから、けっこう好きな人が多いのです(わたしもその一人です)。ソ連崩壊以後、それまで
ほとんど西側諸国に入ってこなかった兵器の情報が、映画やプラモというかたちで流れ込んできたのは、
平和的でよかったなあ・・・と思います。今後もポーランド軍は、映画製作に積極的に協力していくようで、
映画の中だけで活躍してくれることを祈りたいです。
というわけで、次回予告です。戦争映画が3回続いたので、今度こそ他のジャンルを! というわけで、
映画「フル・モンティ」(1997年、イギリス)
です。相変わらず濃い作品ですが、ぜひご期待ください。
☆おまけ☆
映画「Avalon」、「DEMONS WAR」の個人的評価(5段階)
ストーリー:「Avalon」・・・まあまあ(押井作品では比較的とっつきやすい作品だが、目新しさはない)
「DEMONS WAR」・・・よい(軍全面協力という武器を、うまくいかしたストーリー)
キャスト :「Avalon」・・・よい(押井作品には、日本人よりも外国人の方が合っているようだ)
「DEMONS WAR」・・・まあまあ(戦争映画ではありがちなキャラクターが多い)
特 撮 :「Avalon」・・・よい(CGバンバンだが、作品の世界観とは妙にマッチしていた)
「DEMONS WAR」・・・よい(特撮と言うより、本当の戦争をやっていた)
考 証 :「Avalon」「DEMONS WAR」・・・よい(これも軍全面協力の強みか)
総合評価 :「Avalon」・・・まあまあ(映像的には日本映画でもかなり斬新だが、ストーリーが・・・)
「DEMONS WAR」・・・よい(戦争映画ファンには、とにかく楽しめる作品)
(評価は上から「すごくよい」「よい」「まあまあ」「イマイチ」「だめだこりゃ」と
なっています。悪しからず)
