(はじめに)

このコーナーは、僕が劇場、自宅のビデオなどでみた、僕の好きなジャンルについて

紹介していきます。わからない人にはちょっとツラいかもしれませんが、

興味のある人、みていってください。

(第5回)「4〜6月に観た映画作品」


【簡単なあらすじと、感想・評価】

「スターリングラード」(2001年、アメリカ・ドイツ・イギリス・アイルランド合作)

(観た場所)京都市内の映画館

(あらすじ)第二次世界大戦さなかの1942年、前年から始まったナチス・ドイツ軍とソビエト連邦軍の戦闘は、
ソビエト南部の工業都市、スターリングラードで天王山をむかえていた。そんな凄惨な戦場に、スゴ腕の若き狙撃手、
ヴァシリが彗星のごとく現れる。ソビエト宣伝将校・ダニロフの働きもあって、彼は国家的英雄にまつりあげられる。
そんな中で、ヴァシリは美しい女性兵士、ターニャと激しい恋に落ちる。英雄としての自分と、1人の男性としての
自分との間で、揺れ動く彼の戦いの結末は・・・

(感想)アメリカ資本の映画では珍しい、僕の記憶ではおそらく初めての、「独ソ戦」を取り上げた映画で、
それだけでも貴重だと思います。当然、俳優もみな独ソ両国以外の人だったのですが、ストーリーのベタなところを、
キャスティングの妙でバランスを取っていました。「独ソ戦」モノの映画は、旧ソ連を中心に製作されていますが、
どれもソ連お得意のゲテモノ政治映画で、映画としての面白味はほとんどありません。それだけに、テーマとして
映画史から消えようとしていた「独ソ戦」に光を当ててくれた、この映画に感謝。ベスト俳優は、ドイツ軍狙撃手役の
エド・ハリス。こんなベタに強くて、いかにも悪役という役でも、彼はかっこよくこなしてしまっていた。強過ぎ・・・。

(評価)よい・・・・・凄まじくお金をかけていると聞いていたので、どんなアクションが使われているのかと
覚悟していたが、戦闘シーンは思ったより地味。個人的には、もうちょっと派手なシーンがあっても良かった。

「Taxi 2」(2000年、フランス)

(観た場所)レンタルビデオを、自宅のテレビで

(感想)第1作を観ていないと、この作品のあらすじはわかりにくいので、あらすじは省略。一言で言うと、荒唐無稽の
おバカな映画です。第1作もぶっ飛んだとんでもない作品でしたが、この続編は、それになんと「ジャポーン」
(フランス語風に)の、しかも我々日本人からすると、「そりゃあないぜ」と言いたくなるような、日本人がいっぱい
登場します。フランス製のプジョーと、日本製の三菱・ランサー(乗っているのはなぜかヤクザ。日本のヤクザは、
ランサーなんかには乗らないはず・・・)との対決なども、カーマニアにはたまらないでしょうが、僕はラストに登場して、
一撃でランサーをやっつける、フランス軍の戦車・AMXー30の方がやっぱりいいなあ。あとのストーリーとかは、
ほとんど印象にありません・・・・。

(評価)まあまあ・・・・個人的には、第1作の方がよかった。いくらなんでも、ちょっと悪ノリが過ぎる感じである。
僕が日本人だから、そう感じるのだとは思うのだが・・・。まだどっちも観ていない人は、ビデオ屋で両方借りて、
一気に観ましょう。

「ホワイトアウト」(2000年、日本)

(観た場所)レンタルビデオを、自宅のテレビで

(あらすじ)日本最大の発電ダムに勤務する富樫は、吹雪の日に遭難しかかった登山者を見つけ、救助に向かうが、
その途中同僚を死なせてしまう。だが、その遭難劇は、ダムを占拠し、多額の身代金と仲間の釈放を要求する、
テロリスト組織・「赤い月」の陰謀だった。人質となったダム職員を救うため、富樫はたったひとりで「赤い月」に
戦いを挑む・・・。

(感想)去年劇場公開の邦画で、興行的にも作品的にも、相当話題を集めていたので、期待して観ましたが、
なるほどそれもうなづける力作でした。アクションシーンや銃撃戦など、ハリウッド的な要素もありつつ、ストーリーは
それに埋もれることもなく、非常にバランスが良かったのが、幸いしたのでしょう。2時間があっという間でした。
おすすめです。

(評価)よい・・・・平和でのどかな日本の日常に(最近はそれも怪しくなってきましたが)、いかにして非日常を
織り込むか。日本映画が長年苦しんできた問題に、一つの可能性を提示した気がします。何かとおとなり韓国映画に
話題をさらわれがちですが、邦画にもがんばってもらいたいです。

「JSA」(2000年、韓国)

(観た場所)京都市内の映画館

(あらすじ)南北分断の悲劇から、すでに半世紀を迎えようとしていた朝鮮半島。その境界線である38度線で、
韓国軍と朝鮮人民軍(北朝鮮)の銃撃戦が発生。朝鮮人民軍の2人の兵士が死亡した。その事件の捜査のため、
中立国監督委員会へスイス軍から派遣された、韓国系スイス人・ソフィーは、事件現場で生き残った、境界監視所の
南北両軍兵士に証言を求めるが、お互いの言い分は一致しない。彼らが、重大な秘密を隠していると悟った彼女は、
さらに捜査を進めるのだが・・・。

(感想)「JSA」・・・聞き慣れない言葉ですが、これは「Joint Security Area」、共同警備区域という意味
だそうです。日本では、「板門店」の名前が一般的ですが、板門店はもともとJSAがある場所の地名で、これが
正式名称とのこと。日本に一番近い国のことですが、それすらも知らない自分が、情けなく思えます。上のあらすじを
書いているときも、これが本当に現代に起こっていることなのか、との錯覚も起こしましたが、朝鮮半島に暮らす人々に
とって、戦争は日常のすぐ隣にあるものなんだと、改めて実感させられる映画でした。ラストシーンで、銃撃戦で
生き残った韓国人兵士がとる、痛ましい行動が、同じ民族として語り合い、友情を深めることも許されない、朝鮮半島の
厳しい現状を示す(朝鮮戦争は、現在長い休戦状態にあるだけで、終戦はしていない)、象徴的なシーンのように
思えました。ぜひ劇場で堪能されることをおすすめします。

(評価)すごくよい・・・・日本映画が苦労する非日常が、この国では自然に映画の題材になりうる。それをさらに、
映画の醍醐味に利用している所が見事。久々に、面白い戦争映画を観せてもらった。個人的に気に入ったキャストは、
人民軍兵士役のシン・ハギュン。あたたかい人間性と、こんな若者が、銃を取らされ死の危険にさらされていること
(北朝鮮の徴兵期間は、なんと13年だそうだ)が、悲しかった。あと、ソフィー役のイ・ヨンエをみて、映画館に足を
運んだ男性諸君も多かったに違いない(僕もその1人かな? あまりの美しさに、目が点に)・・・。

(評価は上から「すごくよい」「よい」「まあまあ」「イマイチ」「だめだこりゃ」となっています。悪しからず)



リニューアル初回で、まだまだ要領がつかめませんが、なんとか月イチ更新を守っていきたいです。
でも、こうやって4作品並べると、やっぱり自分の好みの偏りがわかりますね。でも、自分の苦手なジャンルの
映画を、眠い眼をこすりながら観る余裕もなかなかないので・・・もっと作品の幅がほしいですね。


というわけで、次回予告です。

 

次回第6回は、

「7月に観た映画、テレビ作品」(予定)です。


7月は、参議院選挙の投票日が29日にあり、僕も多忙な日々が予想されます。
レンタルビデオで映画を観る余裕もないかもしれませんので、次回はテレビ番組も対象にしたいと
思います。お楽しみに。

            

*第1回「U−571」はこちら*

*第2回「Uボート」はこちら*

 *第3回「Avalon」「DEMONS WAR」はこちら*

*第4回「フル・モンティ」はこちら*



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